ウナギ君の住んでいる90cm水槽には、
切り欠けのついたガラス蓋に加えて、その上に厚さ5mmのポリスチレン製の蓋を置き、
更にその上に百科事典を2冊置いて重石としてあります。
ウナギ君の体が通れるくらいの隙間はなく、重石に負けずに蓋を持ち上げるのは無理だろうという事で、
万全の脱走対策を施したつもりでいました。
ところが先日、私が見ている目の前で、ウナギ君がガラス蓋の切り欠け部分下の水面に上がってきたかと思うと、
ポリスチレン製の蓋を押し上げて、頭から5cmくらいが完全に外に出てきたではありませんか!
想像もしていなかったので驚愕しました。
飼育下のウナギの死因でだんとつ1位と言われる脱走死。
対策に万全を期していた筈が、ウナギ君の身体能力はその上をいっていました。
朝起きて、床で干からびているのを発見するという悪夢が一気に現実味を帯びてきます。
早速、重石として辞典を何冊か追加し、その置く場所もしっかり考慮しました。
水槽の深さよりも体長が大きいので、底で尾を踏ん張れば、相当大きな力を出せるようです。
今回、頭が出てきた時には、とっさに手でブロックして押し返したのですが、
もし、その場にいなかったら、そのまま脱走してしまっていたでしょうか。
確かに、体を触ってみるとしっかりした肉付きで弾力があって、いかにも筋肉がついていそうです。