チンギス・ハーン、及びモンゴル帝国に興味を持って以来、モンゴル料理を食してみたくなっていましたが、
ついに先日、満を持してモンゴル料理店に行く機会を得ました。
店員さんは全員モンゴルの方で(日本語はかなり片言の方も)、
店内も丸いゲル仕様になっていましたので、雰囲気は相当味わえます。
メニューも印象的で、品目を絞ったシンプルな構成でした。
もともと、モンゴル料理がそんなに多用なものではないのかもしれませんが、味の方は抜群です。
お店の看板メニューらしく、誰もが必ず食べていたのは、ホルホグ(石焼肉)。
何故か牛肉だったのですが、歯応えのある肉が玉ねぎと一緒に石の上で焼かれています。
牛肉はどの部位なのかわからなかったのですが、非常に弾力があり、噛み切るのに苦労するほどでした。
味付けは、白飯との相性抜群です。
それにしても、何故この料理に羊肉を使わないのかが気になるので、今度行ったら訊いてみようと思います。
一番モンゴルっぽかったのは、チャンスンマハ(骨付き羊肉の塩茹で)でした。
これに関しては、シンプルな料理であるが故に、日本人向けにアレンジする余地がなさそうで、
特に豚バラブロックを思わせる脂身の塊部分には、羊肉特有のにおいがかなりありました。
私は比較的この匂いに耐性がある方だと思っていますが、それでもちょっと強烈だなと感じたので、
これを食べられない人は結構いるかもしれません。
テレビ番組でモンゴルを訪れた俳優の東出昌大さんが、この料理の脂身を頬張っているシーンで、
「こんなに脂身を食べる外国人は初めて見た」と現地の人に言わしめていたのを思い出しました。
他には、羊の胃袋のサラダや、王道っぽい羊肉炒めなどを食べました。
味付けは日本人好みに寄せているのかもしれませんが、非常においしかったです。
普段は外食はしませんが、今後何らかの機会があった際には、候補の最有力にしたくなる味でした。