今週行われた王位戦で、豊島棋聖が菅井王位から奪取して二冠となりました。
8つのタイトルを8人で分け合う均衡が早くも崩れた訳ですが、
名人と竜王以外のタイトルの場合、重みとしては、三冠で名人か竜王ひとつぶんくらいのイメージでしょうか。
しかしながら、タイトル経験者というくくりの中において、
二冠以上というのは、かなり大きな差をつけるステイタスだと思います。
現在進行中の王座戦でも挑戦者が2連勝で王手をかけていますので、奪取の可能性が高くなっており、
一旦絶対王者の元を離れたタイトルは、しばらくは群雄の間を不安定に渡り歩くことになりそうです。
来年には、藤井聡太七段もおそらくタイトル戦に登場してくるでしょうし、
羽生世代プラス渡辺棋王で席巻してきた、ここ10年くらいのタイトル状況からは様変わりです。
早期隠居したら、観る将として、勝敗だけでなく中身をもっと楽しめるように本腰を入れますが、
指す将としてもソフトを相手に腕を磨き、将棋ファンとしての向上を目指すつもりです。