先週金曜日に、保有銘柄から結構重要なリリースが出ていました。
一つは、チャーム・ケア・コーポレーション (6062)が介護施設に続いて不動産業も手がけるという発表、
もう一つは、ディア・ライフ (3245)で、ある不動産を前期の総売上高の10%以上という額で売却したというものです。
後者については、ネット上で結構盛り上がっていたので、不覚にもその気になってしまっていたのですが、
蓋を開けてみると、プラスではあったものの、ほとんど普段の値動きの範囲内で拍子抜けでした。
不動産なんて同じものは2つとない訳なので、
その売却なんてどれも特別利益みたいなものではないかと思います。
確かに今期の売上には大きく貢献しますが、来期の業績には何の影響もありませんから。
先週の土曜日、6月16日にリコーリース (8566)からクオカードが到着しました。
そして、同封されていた「事業のご報告」を読んでいた時、前々期から元々マイナスだった営業キャッシュフローが、
前期はマイナスのまま3倍にも膨らんでいるのを見て目を剥いてしまいました。
一呼吸おいた後、確か以前の同じ冊子にて、
「リース業においては、営業キャッシュフローがマイナスになるのは問題ない」という説明があったのを思い出し、
段ボールの中から引っ張り出して復習してみました。
それによると、新しくリース契約を獲得した場合には、
リースする機器を購入した代金(総額)がその期の営業キャッシュフローから差し引かれます。
その後、何年にも渡ってリースをしていくと、
次年度以降は営業キャッシュフローのプラス因子であるリース代のみが入ってくるのです。
リース機器については、何故か減価償却のような段階措置はしないようです。
従って、営業キャッシュフローのマイナス額が大きければ大きい程、
新たにリース契約をたくさん獲得したことを示唆することになって、好ましい傾向であるとのことです。
それならそれでいいのですが、
元々営業キャッシュフローが持っている重要指標としての意味がかき消されてしまうのは問題ではないかという気もします。