確かECBが金融緩和を始めたのは、日銀よりもかなり後からだったような気がしますが、
その出口への到達は随分と早くなりました。
日銀の場合、最近はさすがに「追加緩和」という声は全く聞かれなくなったものの、
出口の「で」の字はまだまだ、といった雰囲気ですので、すごい差です。
自分も片棒を担いでいるかもという自覚はありますが、
デフレ下でしみついた国民の節約志向があまりにも強すぎるのでしょうか。
私の場合、自分が無駄だと思うことには一切出費しませんが、
逆に、欲しいと思うものに対しては、お金に糸目をつけませんので、
それで差し引きちょうどゼロくらいじゃないかなと思っています。
TOPIXが下がったら日銀がETFを買いこんでくれるという、信じられないようなぬるま湯状態がずっと続いていますが、
このETF買いが株価に及ぼす効果については、購入による直接的な作用だけではなく、
日銀が支えてくれるから大丈夫という心理的な部分でも大きなものがあると思います。
これが無くなった時、更には日銀がETFを売却することで逆回転が始まった時、
相場はいったいどうなるのか、経験の浅い素人には皆目見当がつきません。
当事者の専門家には、ちゃんと見通しがあると信じたいところですが、
社会保障制度のように、臭いものに蓋をして無責任に先送りにするつもりの気がします。
それこそ、ハイパーインフレのような極端な状況に見舞われる可能性も夢物語ではないのかもしれません。