昨日、甲子園を見ていたら、ある投手の奇妙なセットポジションが気になりました。
右投手なのですが、セットポジションに入って”静止”している際に、
右手に握っている球を5cmくらいの振れ幅でグローブに打ちつけ続けています。
”静止”するというのが建前のセットポジションでも、多少手や肩が動くのは許容範囲ですが、
これは流石にボークを取るべきだと思いました。
実際、初回に相手校の監督が審判に確認していたようですが、その際は不問に。
球審と一塁審、三塁審からは見にくいものの、二塁審なら確認できる筈なのですが。
随分昔、セットポジションに入ろうとする初動を見せて、
ボールを持った手がグラブ内に入るか入らないかのところで動作を解除したところ、
すかさずボークを取られたことがありました。
延長を投げ抜いてきて疲労困憊の投手でしたが、
そのボークで即サヨナラ負けという球史に残る有名なシーンです。
あれを取るのはどうかと個人的には疑問に思いますが、今回のは決定的でしょう。
注目されていた投手の一人だったようですが、完全に癖になっているようなので、
早いうちに矯正すべきなのでは。
ただ、常に余計な意識づけを強いられることになるので、
直す(直した状態で元通りの球を投げる)のは簡単ではないと思います。