三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

大乱戦


スポンサードリンク

今日は、棋王戦挑戦者決定トーナメント敗者復活戦で藤井聡太竜王と伊藤匠五段の対局が行われています。

午前中から、なかなか衝撃的な展開になりました。

角換わりの序盤から大乱戦になり、藤井竜王が防戦一方という展開で、

なんと、午前中のうちに終盤戦に突入。

ソフトの評価値がなければ、藤井竜王が序盤で何か致命的なミスをしてしまって、

早々に敗勢に陥っているようにしか見えないところです。

しかし実際は、受け切れることをおそらく最初から見越していた藤井玉が入玉し、

現時点で負けはほぼ無くなっているようです。

驚いたのは、両者ともに持ち時間をほとんど消費せずに序盤の大乱戦が進行していったこと。

つまり、この展開を事前に想定していたということで、ものすごい量の事前研究をうかがわせます。

 

伊藤玉はまだ自陣におり、引き分け(持将棋)に持ち込むための相入玉は困難だと思われますが、

評価値は70-30くらいがずっと続いています。

入玉模様の展開になると形勢評価が難しいというソフトの弱点は、まだそれほど改善されてないのかもしれません。

 

初級者の生意気言ではありますが、入玉模様の展開は面白くないので好きではありません。

この意見はおそらく多数派だと思いますが、私はもう一つ、穴熊も嫌いです。

取られては打ち、打っては取られるという単調な攻防が、あまりスマートには見えないからです。

 

今日、藤井竜王が勝つと、次戦は挑戦者決定二番勝負進出をかけて、羽生九段と対局です。

唯一、藤井竜王の対戦相手を応戦することになるケースなのですが、

王将戦の前哨戦にもなりますので、実現すれば楽しみです。