三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

個性的な記録係


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今日は、藤井聡太竜王のA級順位戦です。

進行中の竜王戦と同じカードで広瀬八段との対局。

広瀬八段の振り飛車になりそうな出だしでしたが、結局は相居飛車に落ち着いています。

藤井竜王の応手によっては振り飛車になっていたかもという解説でした。

 

朝からABEMAで中継を観ていますが、

今日の中継画面には、いつもとは違う不思議な存在感があります。

その正体は、両対局者の間からカメラに正対している記録係。

対局中である現在は大分落ち着いていますが、対局開始直前の振る舞いが衝撃的でした。

対局開始直前の5分間というと、両対局者は駒を並べ終わって静かに正座しており、

記録係も身動ぎせずに開始の声を発するタイミングを待っているのが普通です。

ところが今日の記録係は、なんと本を読んでいるではありませんか。

おそらく詰将棋の本なのではないかと思いますが、手を読み耽っているのか、体が前後に激しく揺れています。

そして、その状態が対局開始1分前を過ぎても続いていました。

見ている方がハラハラしましたが、対局開始時刻である10時直前になって徐に本を机の下に置き、

何事もなかったかのように声かけをしていました。

なかなか大物の奨励会員です。

 

長時間の対局中、そのほとんどを正座で耐え忍んでいる記録係もいますが、今日の彼はずっとあぐら(笑)。

これからの時間帯、うつらうつらしそうな気も。

もっとも、記録係を経験したことのある棋士の多くは理解があるので、

多少の居眠りに気付いても咎めたりする事はなく、

わざと駒音高く指したり、棋譜用紙を見せてくれるよう話しかけたりして、

目が覚めるように気を遣ってくれるようです。