昨日の後場寄りに訪れた凄まじい急落にたまげてしまったカワタ (6292)。
決算発表日だったことを思い出して、早速決算短信を見てみました。
昨期の期末配当に記念配当が3円加わって12円になり(年間で18円)、
今期の配当は更に上積みして年間20円予想です。
この部分は申し分ないのですが、問題は昨期の営業キャッシュフローが大幅なマイナスになっていることと、
今期の業績予想が、増収ではあるものの減益になっている点。
営業キャッシュフローについては、売上債権とたな卸資産の増加等が寄与したとありますが、
素人目には、この状況が本当に大丈夫なのか心配になります。
昨期は好業績に沸いたように見えて、売上金の回収が滞り、在庫も増加していると……。
そこはかとなく嫌な感じが漂ってきました。
近鉄エクスプレス (9375)は、素晴らしい業績を出してきました。
昨期の純利益はプラス56.1%で着地し、今期の予想も更にプラス24.2%です。
配当予想は26円で据え置きでしたが、まあいいでしょう。
物流企業の場合、景気によって業績が大きく左右されると思いますが、
近鉄エクスプレスの場合は、今期もまだ好調が続くと見ているようです。
結局ニプロ (8086)は、昨日もマイナス1.38%と下げ止まらず、
目眩がしそうな3連続陰線の急落で週またぎとなりました。
今回の本決算発表シーズンは峠を越しましたが、どうやらニプロが残念なハイライトになりそうです。
結局、ポートフォリオ全体での受け取り配当額は、発表前後でほとんど変動しませんでした。
他の銘柄がよくカバーしてくれたというべきか、増額を果たせず無念というべきか。