橋本八段が三浦九段に直接謝罪したそうです。
彼がこのような行動を取るとは全く予想していませんでしたので、かなりびっくりしました。
もちろん、彼のこれまでの言動が全て水に流される訳ではありませんが、
この行動は評価できますし、私の中で彼に対する見方もかなり軟化しました。
再びハッシーと呼べるまでには至りませんが。
一方で、橋本八段に対してこのような道を作ってあげた三浦九段の人柄には改めて感じ入りました。
公衆の面前であれだけの悪態をつかれたとしたら、私にはとても許すことはできそうにありません。
冤罪騒動が持ち上がった直後の会見を見た際にも、
「こんな穏やかな物腰で会見してしまうと、本当にクロだと思われるのでは」と懸念したほどです。
とんでもない冤罪でとんでもない精神的苦痛を与えられたのですから、
はらわたが煮えくり返って冷静にコメントなどできないのが普通の人ではないでしょうか。
おそらくこの三浦九段の人柄に少し甘えているのと、
あとは御自分でも書いている通り、
本件に関して腹を立てている相手(これが御自分で蒔いた種でなければよいのですが)の存在もあるせいか、
三浦九段の受けた被害の程度を、橋本八段がやや軽く受け取っているような印象を受ける箇所がいくつかありました。
短い文章にしたことによる意図の未達であればよいのですが。
他方の渡辺竜王ですが、先日の棋士総会では名指しで非難されたそうです。
ただ、その理由が「証拠のない告発をしたこと」であったというのは大問題で、
これはこれで、渡辺竜王も被害者になりかねません。
本人が疑義を感じ、確たる証拠はなくても確信が持てるのであれば、
将棋連盟に報告するのは何ら悪いことではなく、正当な権利の範囲内だと思います。
それを受けた連盟側が善処さえすれば、当該者がシロの場合は何も表面化することなく事が納まり、
クロだった場合は厳正に処断できる筈ですから。
渡辺竜王の非は、週刊誌というあまりにも低レベルな媒体に情報を無責任に流したことと、
それを盾にして、連盟が三浦九段を処断するようにそそのかしたこと(もし事実であれば)です。
彼はまだ何も応答らしい応答をしていませんが、
今回の橋本八段の行動を見て何か考えるところはあるでしょうか。
ひとつ気になったのですが、渡辺竜王の奥様はまだ漫画を連載しているのでしょうかね。
私も含めて、読者は激減だと思いますが……。
将棋以外は子供レベルである夫をネタにして、面白い漫画を描いていましたが、
「保護者」たる彼女は今何を考えておられるのでしょうか。
夫に対して何も諭さず、沈黙しているままでは、ちょっと無責任ではないかと思います。