第30期竜王戦の第4局は、羽生棋聖が見事に渡辺竜王を破りました。
先手番の渡辺竜王が矢倉を選んだのですが、
雁木が流行し始めてから、先手番矢倉の勝率がかなり低いということでしたから、この選択は意外でした。
結果的には後手が雁木にはせずに相矢倉になりましたが、攻め続けた羽生棋聖の快勝でした。
これで待望の永世竜王、そして永世七冠に王手です。
達成すれば、同時にタイトルも通算99期となり、来期の棋聖と竜王の防衛戦出場は決まることになりますので、
100期への視界も大きく開けることになります。
次の第5局は羽生棋聖の先手番。
しつこいようですが第21期の記憶がありますし、羽生棋聖が奪取するなら次の第5局で決めなくては。
一方、渡辺「棋王」への挑戦者は、三浦九段、永瀬七段、佐藤天彦名人、黒沢五段に絞られていますが、
現在最強である豊島八段が破れてしまったのは残念でした。
ただ、その豊島八段を準々決勝で破ったのは三浦九段。
永瀬六段と佐藤天彦名人は、渡辺棋王との相性があまり良くなさそうな印象ですし、
もし三浦九段の挑戦となれば、ものすごい盛り上がりになりそうです。