今週水曜日の遠出の際には、カラスの狩り以外にも印象的なものを目撃していました。
農道を走っていた時に、畑に設置された案山子を見つけたのですが、
そのモデルは人間ではなく、トビのような猛禽類。
垂直に立てた棒の先から糸で釣り下げられています。
最初に目にした時点では風が止んでいて、だらりとぶら下がっているだけだったのですが、
この案山子の真価は、風に煽られた時に現れました。
一瞥だけして、その後は案山子から目を離していたのですが、
直後に風が吹いてきて、煽られて動いた案山子が視界の隅に入ってきました。
最初に案山子であることを認識していたのにもかかわらず、
再び視線を送った直後の数秒間は「実は生きている猛禽類が繋がれていたのか」と混乱してしまうくらい、
リアルな滑空をしていたのです。
改めてよく見てみると、案山子は凧のように作られていて、
それを繋ぎ止めている垂直な棒は釣り竿のようでした。
その先に2-3mの糸を介して案山子が繋がれているのですが、
釣り竿のしなりも相まってか、実に自然な飛び姿になっていたのです。
あのクオリティならば、案山子としての効果は絶大でしょう。
検索してみると、それらしい市販品も見つかりましたが、
レビューの内容はあまり芳しくないようなので、違うような気がします。
手製なのかもしれません。
カメラを持参していなかったのが残念なので、次回の遠征時まで無事に勤続していることを祈ります。