三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

”獣医”だった


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もし、今から高校生に戻ってやり直すとしたら、大学以降について同じ経路は辿りません。

自分に向いている職業を高校生のうちに見極めるのは至難の業でしょう。

ある程度人生を経験をしないと判断できません。

 

現実の選択は、100%満足できるものではありませんでしたが、

42歳でめでたく隠居することはできたので、

そもそも「もう一度高校生からやり直したいか?」というと、そうでもありません。

 

一方、最近になって私に一番向いている職業に思い当たってはっとしました。

思い当たってみれば、どう考えてもこれしかなかったという大本命なのですが、

残念ながら、28年前に気が付くことはできませんでした。

それは「獣医」です。

 

高校生の時、人間を対象とする医者に関しては興味が全く無いことを認識していましたが、

獣医の方を俎上に上げて考えてみたかどうかは覚えていません。

 

先日、風車や自動車で怪我をしたオジロワシを保護する北海道の施設を紹介するテレビ番組を観たのですが、

それではたと気がつきました。

一般家庭や、家畜を対象とするのも悪くはありませんが、

人為的な被害を受けた野生動物を相手にする方にやりがいを感じます。

自然界の営みの中で傷付いたり、命を落としたりする野生動物に手を差し伸べるのはあくまでエゴですが、

「人間の営みの影響で被害を与えてしまった場合には、精一杯償いをしなければ」

と獣医の方が述べていて、共感しました。

そういう仕事ならば、自分の貴重な時間を割く価値はあるかもしれません。

 

その北海道の施設は資金的に運営が厳しいようなので、思わぬことに気づかせてくれたお礼も兼ねて、

将来的に遺産が残る目処がついたら寄付をしようかななどと考えたりしています。