先日の甲子園の試合に、某有名元プロ野球選手の息子が出場していました。
接戦となった試合の最終盤、絶好のチャンスで彼に打席が回ってきたのですが、結果はあえなく三振。
そして彼は、バットを地面に叩きつけ、あの父の子であることを衆目の中で高らかにアピールしたのでありました。
一生懸命なあまり、思わずやってしまった愚行を激しく恥じて、
今は穴があったら入りたいくらいに反省している……なんてことは多分ないでしょうかね。
残念な親から生まれた子供が、賢明な人間に育つのは簡単ではありません。
他に、もう一つ気になったシーンが。
雨の中の試合となり、ぬかるんだマウンドの整備が行われていたのですが、
その横に立って待っていた投手は単に棒立ちで、整備している人に対するアクションは何もありませんでした。
もし私がその投手だったら、整備してくれている間は帽子を取って待ち、
終わったらお礼を言って頭を下げていたと思います。
別に善人ぶる訳ではなく、自分のために目の前で作業をしてくれたのですから、
それくらいは当然の応対ではないでしょうか。
大谷選手の振る舞いがよく「美談」としてネットニュースになっていますが、
私に言わせると、それらの”当たり前”な振る舞いが美談になっている時点で、
野球界の品格が露呈していると思います。