一昨日、将棋界でマスクを巡るトラブル第二章が発生しました。
第一章は、佐藤天彦九段が飲み物を飲んだ後に(集中のあまり)マスクをし直すのをうっかり忘れていたのを、
永瀬王座が指摘して反則勝ち。
そして第二章では、マスクから鼻を出した状態を直すように再三警告された日浦八段が、
それを拒絶して反則負け。
仮に、日浦八段がマスクの着用自体を完全に拒否して”裸顔”で臨んでいたのだとしたら、
その意思が明確でわかりやすいのですが、鼻だけ出していたというのがいかにも中途半端。
やや日和ったマスク拒否の姿勢だったのだとしたら、格好悪いです。
そもそも、マスク着用に対して思うところがあるのであれば、
棋士総会なりできちんと主張するのが筋だと思いますが、果たしてその手順は踏んだのでしょうか。
そこでの議論で敗れた上での抗議行動というのであれば、まだ少しは酌量の余地はあるかもしれませんが、
やはりそれにしても、この行動については短慮のそしりを免れないでしょう。
また、去り際に大見得を切ったようですが、公然と言ってしまった以上、
ちゃんと有言実行しないと更に格好悪くなりますがね。
尚、第一章と第二章のそれぞれの発端者(永瀬王座と日浦八段)は、同門の兄弟弟子です。
この門下に何か方針があるのかと思いきや、
前者は「マスク絶対着用派」で、後者は「マスク不要派」なので、主張は正反対でした。