5月31日に、今季初のガサガサに行ってきました。
晩冬から春にかけて、60cm水槽の住魚がずいぶん減ってしまい、
このままの低密度でいくか、それとも新顔を迎えるかで随分迷っていました。
水質等の飼育環境という点では、過密にならない方が望ましいのは明白です。
少数であれば、各個体を識別して点呼も取り易いですし。
ただ最近の状況を見ていると、繁殖期の縄張り意識なのか、
特定の個体が皆を執拗に追いかけ回したり、ひどいと頭突きをするという治安の悪さが目立っていました。
こういった対魚トラブルを解消させるには、過密飼育が有効です。
悩んだ挙句、新たな住人を迎えるためにガサガサに赴きました。
まずは、KKR水路へ。
過去に、タモロコとモツゴは主にここで獲れてきました。
田植えのサイクルで水の出入りが激しいようで、水が強烈に濁っています。
この状況がどちらに転ぶかわからなかったのですが、どうも好ましくなかったようです。
ふぉっとっと内も見通せないほどの水の濁り。
続いて、KKR川の方へ移動。
こちらの水は澄んでいたので、先のオイカワ2匹の写真を撮り直しました。
しかし、こちらでも網に入る魚は希薄で、カワムツが1匹と、
20匹近くのカワムツ稚魚(2cm前後)をなんとか確保しました。
2時間ほどで切り上げたのですが、その帰路に思わぬ波乱が……。
家まで残り400-500m程のところに差し掛かった際に、魚の入ったバケツを不注意で落としてしまったのです。
バケツは横倒しになり、溢れ出す水!
網の蓋が付いているので魚たちは飛び出しませんでしたが、大半の水が流れ出てしまいました。
蓋を開けて水の残量を確認する間も惜しんで、とにかく全速力で自転車を漕ぎます。
2-3分で帰宅後、60cm水槽の水換え用として庭に汲み置いている水を急いで注ぎました。
水合わせなどする術もない緊急事態です。
元々稚魚は移動に弱く、水合わせをしても無事に定着する確率は半分程度でしたが、
この事故で更に過酷な状況に陥ってしまいました。
また、普段なら余裕を持って帰宅できたであろう大きめの3匹も、
落下時の衝撃と、その後の少ない水量内での摩擦もあったか、
ヒレや鱗がひどく傷ついてしまいました。
結局、今回迎えた中で60cm水槽に無事に馴染めた魚は、
6cmカワムツ、5cmオイカワ、2cmのカワムツ稚魚の3匹だけ……。
小さな稚魚は大人のカワムツに食べられてしまうようなので、
団体で入れれば群れを作るので状況が変わるかなと思い、今回は多めの稚魚を連れて帰ろうとしたのですが、
無事に生き残ったのは僅か1匹のみ。
下写真は迎えて2日後なのですが、今のところ、稚魚は水面近くで健在です。
この稚魚が無事に定着してくれれば、先住組と合わせてカワムツとオイカワが4匹ずつなので、
飼育密度はちょうど良いラインかもしれません。
次は、新顔たちが餌をちゃんと食べてくれるかどうかが気になりますが、
3匹の中では唯一、稚魚が水面のクリル片を食べたのを確認できました。
早く安全なサイズまで成長して欲しいものです。