10月7日に60cm水槽に迎えた7cm(当時)のカワムツですが、
現在に至るまで、水槽内で最大の魚なので、その存在は目立っています。
どうも同居仲間のヌマエビを好んで食していたようで、赤いフンをしていました。
また、ヌマエビがいなくなってしまってからも、その新鮮な味によっぽど執心だったのか、
他のカワムツとは違って固形餌に興味を示していませんでした。
その間は、どうもウィローモスを齧って菜食に走っていたようなのですが、
最近になってようやく、固形餌を口にするようになっています。
このカワムツ、大きいので目立つのですが、ふとその見た目に違和感を感じることがありました。
よくよくみて見ると、腹びれが左右ともありません。
下写真の別のカワムツのように、本来は腹側の胸びれと尻びれの間に左右一対の腹びれがある筈です。
ところが、冒頭写真のカワムツは腹部がつるっとしており、腹ひれが影も形もありません。
観察ケースの写真は捕獲直後なので、水槽に入る前からこの状態ということになります。
以前、他のカワムツで尾びれが大きく欠けてしまったことがあったのですが、
しばらくすると元通りに再生していましたので、ひれにはある程度の復元力がありそうです。
しかし、このカワムツの腹びれ部分にはちぎれたような形跡はなく、
2ヶ月経ってもつるんとしたままなので、もしかすると先天性の変異体なのかもしれません。
それにしても、腹びれの機能はどのようなものなのでしょうか。
自然界でこの大きさまで成長できている訳ですし、水槽内でも、特に泳ぎに不自由している様子はなさそう。
本人には申し訳ないですが、個体識別という点では便利ではあります……。