三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

必死にもがいて頑張れ、渡辺棋王


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日経平均TOPIXは、わずかながら200日線を割り込みました。

持ち株では、積水ハウス (1928)とリコーリース (8566)が月次業績を発表していますが、

ここ数ヶ月の数字には、翳りが見えてきているような気がしてなりません。

株価は景気を先取りすると言いますし、そろそろ景気はピークアウトしていて、

来年の消費税増税、再来年のオリンピックという流れで本格的な下り坂に転じるのではないかという気がします。

 

今日は、ウチヤマホールディングス (6059)も連れ安してしまい、一気に含み損転落となりました。

チャートは少し嫌な感じになっていますが、これをはね返してくれると信じています。

 

一方で、KDDI (9443)はプラス3.01%と謎の逆行高でした。

逆行高というインパクトに加えて、その騰がり幅も常ならぬレベルに見えます。

これで派手に底を打って、月末の権利日に向けてうなぎ昇りとなってくれるといいのですが。

 

さて、先週金曜日に行われたA級順位戦は思わぬ結果になりました。

久保王将が敗れたものの、豊島八段も敗れてしまい、史上初という6人によるプレーオフに。

早速日曜日にはその両者の対局が行われ、そこでは豊島八段が勝ちました。

 

プレーオフはいわゆるパラマス式のトーナメントなので、

B級1組から昇級したばかりで順位が一番下である豊島八段にとっては、

名人挑戦への条件は、久保王将(既に勝利)、佐藤康光九段、広瀬八段、羽生竜王

そして稲葉八段に5連勝という極めて厳しいものになっています。

昨日はNHK杯の放送があり、豊島八段は準決勝で稲葉八段に敗れてしまいました。

今期の前半は、勝率で藤井聡太六段を上回るなど絶好調でしたが、後半は調子を落としています。

そもそも、A級順位戦が大混戦になった原因も、豊島八段の急失速なので。

 

現実的には、豊島八段の名人挑戦は厳しくなりましたが、

逆に、羽生竜王が挑戦という期待は俄然大きくなってきました。

名人に復位で竜王・名人となり、同時にタイトル通算100期達成となれば、まるで台本があるみたいな展開です。

 

さて、名人への挑戦権争奪の裏では、A級残留をかけた争いもあった訳ですが、

こちらも何とも言えないドラマチックな展開となり、渡辺棋王が三浦九段に敗れ、B級1組へ降級となりました。

彼のブログを読むと、本人も不調の脱し方がわからず、相当に迷っている様子が伺えます。

この調子だと、現在永瀬七段の挑戦を受けて1勝1敗の棋王戦も、失冠する可能性が高そうです。

 

渡辺棋王の不調は、三浦九段との件(による精神的なもの)が直接の原因ではなく、

コンピュータの指し手が将棋界全体に与えている影響と、

彼のこれまでの棋風との相性が極めて悪かったからだと想像しています。

いろいろ悩んで試行錯誤し、時間をかければ、この状況を打開してくる力はあると思いますので、

羽生世代に対する「憎らしい」対抗馬としての、渡辺棋王の復活を期待して見守りたいと思います。

 

私自身、三浦九段の件に関して、渡辺棋王へのわだかまりはかなり小さくなっています。

一方で、何人かの方もブログに書いておられますが、久保王将へのわだかまりは大きくなるばかりです。

事件当時に渡辺棋王のような不用意な言動こそありませんでしたが、

昨年の王将戦防衛後にファンへ発した言葉を守っていません。

 

三浦九段自身が了承して一件落着とした以上、

むやみにこの暗い話題を蒸し返さないようにという将棋連盟からの圧力があるのかもしれませんが、

なんとも形容しがたい不快な感情を抱えながら、

この1年間の久保王将(皮肉にも、活躍しているので頻繁に視界に入ってくる)を見てきたファンは多いと思います。

 

現状では、私は彼に対しては常にアンチ目線になってしまっていますし、

A級順位戦プレーオフで敗退したのは実に朗報でした。

できれば本割で負けて欲しかったところです。

是非とも豊島八段には王将位を奪って欲しいとも思っています。