名人戦第4局は豊島九段が制して一矢を報いましたが、
ここのところ、ABEMAでのタイトル戦観戦にいまいち熱が上がっていません。
その理由は、
タイトル戦が主戦場になり、そこでも八割という勝率を挙げている現在の藤井聡太八冠には、
”絶対に落とせない一局”という(観戦する側にとって)緊迫した状況が久しく無いからです。
タイトル挑戦を目指してトーナメントの予選を戦っていた頃は、
全ての対局に負けられないという(観戦する側の)緊張感がありましたが、
タイトル戦の場合は、たとえ一局を落としても致命的ではありません。
ところがこの程、実に久しぶりに緊迫した一局を迎えることになりました。
5月31日に行われる叡王戦5番勝負の第4局は、藤井叡王が1勝2敗で後が無い状況です。
相手は、藤井八冠を止める最有力候補と目されている伊藤匠七段。
叡王戦第2局で対藤井八冠戦初勝利を挙げると、第3局も連勝して奪取に王手をかけました。
第4局は、伊藤七段が先手番というのも大きそう。
当日は一日じっくり観戦を楽しめそうです。