三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

日本モーゲージサービス、ついに来た


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昨日、日本モーゲージサービス (7192)が優待廃止を発表しました。

いかにも不気味な大盤振る舞いで、いつ廃止されてもおかしくないと覚悟の上で保有してきましたので、

ついに来たかという感じです。

 

3月権利を目前にしたこの時期ということもあり、今回の権利から廃止という可能性も覚悟したのですが、

株主優待制度の廃止に関するお知らせ」を読んでみると、結構意外な手当てがされていました。

 

まず時期ですが、2024年3月権利への実施をもって廃止ということなので、

この3月だけでなく、来年の分まではもらえます。

オリックス (8591)やJT (2914)と同じパターンですが、これはかなり良心的。

 

また、優待廃止後には配当性向を50%にするそうです。

昨期の配当性向は26.0%だったので、

2025年3月期も仮に同じ純利益水準であったとすれば、配当は2倍近くになります。

早めの優待廃止発表だけでなく、配当への手当てというセット内容は、

やはりオリックスJTと同じで、この2銘柄の株価は優待廃止発表後も堅調でした。

ただし厳密には、日本モーゲージサービスの内容はこの2銘柄よりも確実に劣っています。

 

オリックスJTは、優待廃止と同時に増配も決定しましたので、

実際には、優待がなくなる前に配当が増えています。

一方で、日本モーゲージサービスの場合は、「優待廃止後には」という但し書き付き。

また、「配当性向を50%に」なので、2年後の業績次第で減配の可能性すら出てきます。

優待分を配当へ確実に振り替えてくれるかどうかの保証はありません。

 

以上の点を踏まえて、今後どうするかというのが問題ですが、

優待廃止発表前の昨日時点で、14%ちょっとの含み益でした。

単純な廃止ではないとはいえ、仮に個人投資家の大半が叩き売ったとしたら、

ぎりぎり吹き飛びそうなラインでしょうか。

 

優待には長期保有拡充制度があって、3年と5年で変わるのですが、

昨年で3年を達成したので、最後の来年分をもらうとすると、5年に達してクオカードが1,000円増えます。

今のところ、来年まで放置して”最期”を見届け、

その後の株価を見て考えようかなと呑気に思案しています。

 

この株主優待制度を始めてから、まだ5年は経っていないようで、

ネット上では、

「5年の長期保有制度を設けておきながら、5年に満たずに廃止するのはけしからん」

という意見を見かけます。

個人的に、これは的を得ていないと思っていて、

何故かというと、優待新設前から保有していた株主は、ちゃんと5年保有の恩恵を受けている筈だからです。

優待につられて株主になった、忠誠度の低い我々「優待乞食」よりも、

その前から保有していた古参株主の方が会社にとって大事な存在なのは当たり前。

「優待乞食」は文句を言える立場ではありません。