週末に行われた王将戦第2局では、先手番だった羽生九段が勝って1勝1敗に持ち込みました。
この第2局の勝敗が逆になっていた場合、一気にシリーズの勝負がついてしまいそうだったので、
非常に大きな1勝だと思います。
その1敗も、永瀬王座に千日手2回の末に敗れたものだったと思います。
従って、今週末の第3局を羽生九段が後手番でブレイクするのはかなり難しいかもしれませんが、
その次の第4局を先手番で再びキープできれば、シリーズの行方は混沌としてきそう。
藤井竜王が棋王戦で相対する渡辺明棋王も、最近は対局が無いようなので、
準備にぬかりはなく、手ぐすね引いて待ち受けているでしょう。
王将戦は例外的に羽生九段を応援していますが、藤井竜王の冬のタイトル戦は面白くなりそうです。
更に、A級順位戦最後の2局も、両タイトル戦さなかの2月1日と3月2日に。
後手番での永瀬王座戦と、先手番での稲葉八段戦で、最後に強敵が残っています。
現在1敗で単独首位ですが、2敗が3人いるので、
多分2月1日では決まらず、「将棋界の一番長い日」まで楽しめるでしょう。
因みに、NHK杯も初めてベスト8に残っていて、
現在ベスト4の朝日杯を含めて、早指し棋戦4つを総なめにする可能性も出てきています。