ドイツで行われたスキー女子ジャンプW杯にて、クリジュナル選手が待望の初優勝を果たしました。
このドイツでの3連戦の初戦で初優勝を飾ったのですが、
残りの2戦は、いずれも高梨選手の後塵を拝して2位と無念でした。
総合順位では、クラマー選手に微差の2位。
クラマー選手が1回失格になってポイントを取れなかったのが効いています。
そう言えば、クリジュナル選手のスロベニアという国ですが、
旧ユーゴスラビアが分裂してできたことを最近知ってびっくりしました。
ユーゴスラビアというと、「~ッチ」という苗字の印象が強いのですが、
現在のスロベニアの選手には一人もいません。
同じくユーゴスラビアから独立したというクロアチアの方の地域性なのでしょうか?
今季のスキージャンプは、ここまでのところ順調に日程を消化できていますが、
戦力図は相変わらず不安定で激動が続いています。
ルンビ選手、ヘルツル選手、アルトハウス選手、ザイファルト選手といった昨年までの優勝常連組が振るわない一方、
昨年突如現れたクラマー選手が現在総合首位となっています。
また、ノルウェーからはクバンダル選手という新人がデビューし、開幕2戦目でいきなり優勝してしまいました。
このクバンダル選手、「遠くまで飛ぶ技術」の向上に対して「着地する技術」が追いついていないようで、
テレマークを決めるどころか、転倒しないようにするのがやっと。
ついにドイツでの3戦目では、ゲートを下げて対策を打っていたのも虚しく、ひどい転び方をしてしまいました。
これが今季2回目の転倒で、最初は無事だったのですが、今回は担架で運ばれて行きました……。
かなり故障の頻度が高い競技で、全選手が勢揃いしていることはあまりありません。
クバンダル選手以外では、ベテランながら昨年覚醒したピンケルニッヒ選手が欠場しています。
ピンケルニッヒ選手は、出で立ちがかなり「パンク」なので苦手なタイプなのですが、
めちゃくちゃ朗らかで人柄の良さがにじみ出ており、それでマイナス印象を帳消しにしている珍しいケースです。