三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

科学番組の功罪


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私は、素粒子物理学や宇宙物理学に興味があります。

専攻していた訳ではないので、知識は一般レベルに毛の生えた程度ですが、

あまりにスケールの小さな、そして大きな理論の話には、

頭がくらくらするのと同時に、何か言い知れない魅力を感じます。

 

そんな興味を刺激し、満たしてくれるのは主にテレビ番組なのですが、

制作側による編集によって、誤解させられている部分も多々あるんだろうなと、時々想像しています。

もちろん、高度に専門的な理論や知識を、一般人にわかるように説明しなければなりませんので、

意訳したり簡略化したりという処置は適宜なされているでしょう。

 

その一手間は大変ありがたく、そのおかげで最先端の科学の醍醐味を私達もかじることができている訳ですが、

中には、適切とは言えない咀嚼をされたために、

重大な誤解をしてしまっていることも多々あるんだろうなと考える訳です。

 

何故このように思い至ったのかというと、私の専門分野の番組において、そういう例を見かけるからです。

時には、製作者が咀嚼に失敗しているというよりは、そもそも本質を理解できていないと思われる場面もあります。

例えば、「iPS細胞を『発見』した」という表現は、本質がずれていて正確ではありません。

このような例を見るにつけ、物理学の番組では実際のところどうなんだろうとすごく気になります。