近所の公園で、最近は若いスズメをよく見かけるようになりました。
やや小柄で、仲間同士じゃれあっている姿などは、如何にも子供という感じです。
初夏で巣立ちのタイミングなのかもしれません。
しかし一方で、自然界に身を置く彼らには、すぐさま厳しい淘汰の洗礼が待っていることでしょう。
食べ物の獲得競争もあるでしょうし、公園には猫やカラスがいます。
また、自然界でのスズメの寿命は推定2年程らしいので、
大人になってからも、その生存曲線の傾きはあまり鈍らないのかもしれません。
地上で熱心に毛繕いをしていたり、仲間と夢中で取っ組み合っている若スズメは、
公園内を歩いている私がすぐ後ろに来ても気がつかず、
彼らにとっては危険と言える範囲内にまで私の侵入を許してしまうことがあります。
そんな時、びっくりさせてはかわいそうと思って、
少し手前から咳払いなどで私の存在を気づかせてあげたりするのですが、
よく考えると、それでは彼らのためにならないかもしれません。
遊びに夢中になりすぎた結果、急に背後から人間に迫られてびっくりした、
という経験をしておくことは、貴重な勉強の機会なのかも。
今度からは愛のムチで、意識して驚かすようにしてあげよう。