アメトーークの「勉強大好き芸人」を見ました。
日曜のゴールデンで放送する企画については、
「一般向けするものを」という意図が強く感じられますが、
これまでの放送を観てきた個人的な感想は、ほぼ全部ハズレです。
いつも録画して観ていますが、2回目を観ようと思える回は皆無でした。
特にビビり-1グランプリはひどすぎます。
多くの芸人さんの本職は、ネタか面白いトークで笑わせてくれることだと私は考えていますし、
制作側から要求されて本意でなく行っているのかもしれませんが、
あまりにも演技がお粗末すぎて、笑えないどころか、見るに堪えません。
普通に素の反応をしたのでは番組にならないのはわかりますが、
大袈裟に演技をしているのがバレバレなのではどうしようもありません。
繰り返しになりますが、これは芸人さんの責任ではなくて、制作サイドの問題です。
勉強大好き芸人に戻りますが、各出演者の勉強方法に共感できるところは多くなかったですし、
他人のテクニックを知ること自体も、それほど面白いものでもありませんでした。
そもそも文系科目を前提とした話に終始していましたし。
一方で、勉強していない現役の学生、あるいは昔勉強していなかった社会人にとっては、
全く興味の湧かない内容だったのではないでしょうか。
おそらく制作側が一番のターゲットにしたのは、自分の勉強の参考にしようと思って観る現役の学生だと思います。
しかし、効果的な勉強のスタイルというのはまさに十人十色で、他人の手法はほとんど参考になりません。
更に、自分に一番合う勉強方法を確立することも実力のうちで、
それが自力でできないというのであれば、そこまでの力量だということです。
他人を参考にしたいという思考は、本質的に勉強には向いていないという明らかなサインだと思います。
部分的には、万人に当てはまって一般化できるテクニックもあるかもしれませんが、
番組の中にはそのようなものは無かったような気がします。
因みに「ノートの取り方」というのは勉強のテクニック以前の初歩的な問題で、
あの放送を観て「なるほど」と頷いているレベルでは、残念ながらどうしようもありません。
学生時代の勉強というと、何故、生きていくのに必要な情報を義務教育で教えないのでしょうか。
医療保険や年金の仕組み、税金や遺産相続の知識など、
将来の進路に関わらず、全員にあまねく必要になる知識を義務教育で教えずして、どこで学べというのでしょうか。