昨日の決算発表では、全国保証 (7164)と武田薬品工業 (4502)が期待以上の数字を出してくれました。
全国保証は、長期的な安定感があるビジネスモデルで、向こう数年の増配予想ペースを明示しています。
そして、その予想をしっかり守るどころか、
上回るペースで増配してくれているので、実に頼もしい限りです。
一方、武田薬品工業はタコ足配当で有名な(!)高配当銘柄で、
年間180円配当を続けていた2023年3月期までは、減配の噂が絶えませんでした。
ところが、昨期になって突然に増配を行い(年間188円)、
更に、昨日発表した今期予想配当も年間196円。
減配どころか、まさかの連続増配態勢になってきました。
武田薬品工業の1株あたり当期利益は、
2020年3月期:28.41円
2021年3月期:240.72円
2022年3月期:147.14円
2023年3月期:204.29円
2024年3月期:92.09円
となっていて、タコ足配当が頻発しています(足どころか、胴体まで食べてしまいそうな期も……)。
これに対して、本業以外の要因を除いた”Core 1株あたり純利益”は、
2020年3月期:387円
2021年3月期:420円
2022年3月期:425円
2023年3月期:558円
2024年3月期:484円
と、配当額に対して常識的な数字になっており、会社側はこの数字を強調しています。
問題なくきちんと稼いでおり、
買収に係るのれん等の計算によって、見かけ上の利益が押し下げられているだけだと。
この主張をどう受け止めるかは、人によって大きく異なると思いますが、
私は、ある程度まで真に受けて400株を保有しています。
コロナショックから半年経った2020年10月に買いました。
ここにきて増配してくれるのは嬉しい誤算ですが、
長期的には、買った当時の年間180円配当を下回らなければ御の字です。