5月に行われた決算発表で大暴落したニプロ (8086)ですが、いつのまにか急落前の水準近くにまで回復してきました。
今週初めに官房長官ショックに見舞われたKDDI (9433)も、週後半は盛り返して、半分以上は戻しています。
かたや、キヤノン (7751)は、長らく続いている下落トレンドの終わりがなかなか見えてきません。
先日出された証券会社の評価は、「減速」が乱発されていて、げんなりする内容でした。
オリックス (8591)のような景気敏感と言われる銘柄の現状も相まって、これらを潮目の変化と捉えたくなってきます。
配当を目当てとして保有している以上、
近々景気後退局面に突入するだろうからといって、その前に売ってしまう訳にはいきません。
一方で、安くなったところではナンピンしなければなりませんので、
先日のプラチナ地金売却で得た資金を遊軍として待機させておきます。
いざ氷河期になった場合には、株価の下落はさておき、配当金の減少が一番の懸案事項です。
体力がある銘柄であれば、一時的にタコ足になったとしても減配は避けてくれるかもしれませんし、
一方で、ニプロやあおぞら銀行 (8304)のように、
配当性向を厳密に指定している銘柄の場合は、血も涙もなく無配に舵を切ることでしょう。
無配転落で株価が暴落した時ほど、その次の春に向けた絶好の仕込み時なのでしょうが、
「無配転落」で生じた負の感情を振り切って、あえて攻めのナンピンに踏み切れるかどうかは、いまいち自信がありません。