先週末に行われた、スロベニアのリュブノでのスキー女子ジャンプW杯。
今週予定されていたオーストリアでの大会が雪不足で中止になったらしく、
オリンピック前の最後の試合になりました。
ロゲリ選手やクリジュナル選手のおひざもとであるスロベニアにも雪は全然ありませんでしたが、
人工雪を作る設備に差があるのでしょうか。
容易にアクセスできるという地の利を生かして、多くの地元選手が予選に参加しているようで、
あまり見たことのない地元選手たちが、本戦ではたいてい最初の方に固まってエントリーされています。
今回、そのおかげで久しぶりにポズン選手のお顔を見ることができました。
確か今季の開幕戦以来です。
しかしながら成績は振るわず、2戦ともに2回目には進めませんでしたし、2戦目は最下位でした。
それでも飛んだ後はゴーグルを外して、カメラに笑顔を見せていましたので、
ある意味「ふっきれて」しまっているのかと、ちょっと心配になりました。
まだ25歳なので、引退するには早い気がしますが、
ジャンプという競技は、いったん低迷してからの復活が難しいような印象があります。
スロベニア勢では、ロゲリ選手はあまり調子は良くないながらも、
それ以上は落ちないように、少しでも上昇できるようにもがいている印象ですが、
ブティッツ選手は、今季急激に低迷してしまっています。
このスロベニア大会から、イラシコ・シュトルツ選手が今季初めて戦列に復帰して、
オリンピック直前の試合を制するという、混沌とした展開になってきました。
オリンピック本番まで約2週間ですが、前回ソチの時の高梨選手と今回のルンビ選手は、
戦前の圧倒的な成績という点で、良く似た状況になっています。
とはいえ高梨選手の例しかり、本番は一発勝負ですし、
いつものW杯とは精神状態も全然違うでしょうから、メダルの行方は紙一重だと思います。
クリジュナル選手の表彰台も、あながちありえなくは無さそうで、密かに期待しています。