少し前に、芸人さんの「郵便局員が郵便物を勝手に開ける」というコントが批判されたという話がありました。
古今東西、例えば「強盗」コントが数限りなく演じられてきたことを考えれば、
郵便局員コントにだけ目くじらを立てることのナンセンスさがすぐにわかる筈。
思慮分別のない群集の存在が際立ったのではないでしょうか。
この件で思い出したのは、一昔前のある歌。
「盗んだバイクで走り出す」という、あるまじき窃盗行為を臆面もなく歌詞にしたKUSO歌がありました。
しかもそのKUSO歌では、この犯罪行為が美化されていたという印象があります。
もっとも、私にはこんなKUSO歌を愛でる感受性はさらさら無く、
全編をちゃんと聞いたことがないので、もしかしたら後半では、
「愚行を心から恥じて、被害者に誠心誠意詫びた上で償いもした。俺はなんてKUSOなんだ。」
という歌詞になっているのかもしれませんが。
こういうKUSO歌こそが批判の矛先になるべきだと、私は思います。
このKUSO歌が名曲扱いされているとは、「歌うKUSOに聴くKUSO」とはよく言ったもんだ。