三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

キヤノン、逝く


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キヤノン (7751)が逝ってしまいました。

第2四半期決算を発表したのですが、

前期比の純利益は昨年の時点で2分の1、今回は更に5分の1という衝撃の数字です。

そもそもコロナショック以前からさっぱりだった訳ですが、

純利益はこの2年で実に10分の1になってしまいました。

 

「巨額な利益剰余金」と「減配歴無しの矜恃」を拠り所としていた配当維持の期待も打ち砕かれ、

中間配当としては昨年比で半減の40円に!

こうなると、期末配当も40円出して、年間でも半減にとどまるのかどうかが気になります。

今回出した通期業績予想では、一株当たり純利益は40.96円。

中間配当分だけでいっぱいいっぱいな上に、これまでの前科から察するに、この予想を達成できる可能性はほぼ無さそうで、

十八番の下方修正連発を覚悟する必要があります。

という訳で、期末配当はゼロになり、年間配当としては4分の1に激減するのを折り込んでおいた方が賢明な気がします。

そうなると、買値での配当利回りは衝撃の1.38%!!!

明日はストップ安だと思いますが、それで60万円のマイナスを喰らうことになるので、

ポートフォリオ全体としても、5月14日以来の含み損転落が濃厚です。

 

さて、キヤノンが今後復活すると見るならば、ここは絶好の買い場となる訳ですが、どうしたものでしょうか。

株数も多いのでナンピンしても買値はあまり下がりませんし、受け取る配当の上積み分も当然しょぼいので、

財布の紐を緩める気にはなりにくい気がしますが、ゆっくり考えることにします。

 

主力からもう一つ、リコーリース (8566)が第1四半期決算を発表しましたが、

各利益の進捗率が19%程度しかないので、やや不安な感じ。

 

また、吉野家ホールディングス (9861)は無配転落です。

今週金曜日に、JT (2914)にも大幅減配を喰らったら、えらいことになりますな。

 

いよいよコロナショックの本丸が来たかという雰囲気ですが、

同じく今日決算発表したファナック (6954)なんかは、良さそうな通期予想を出しているので、

やはり銘柄によりけりなのでしょう。

ただ、今日のキヤノンの数字なんかが呼水になり、

「不安が不安を呼んで日経平均が再び16,000円へ」という展開になったら、それはそれで楽しめそうです。