夏が大好きな私は、梅雨明けした直後のこの時期が一年で一番好きです。
陽炎でゆらめくアスファルトも、
そこに夕立が降った後の独特な匂いも、
耳をつんざくようなクマゼミの鳴き声も、
全部うっとりとしてしまう至福の要素。
夕暮れに鳴くヒグラシの声も、郷愁を誘ってまた絶品です。
あまりに夏が好きすぎて、季節レベルでの「サザエさん症候群」に毎年見舞われます。
甲子園でのベスト8進出の勝ち名乗り、
ツクツクボウシの鳴き声、
といった秋の気配とともに、かなり憂鬱になるのが常。
秋は秋で、夜のコオロギやスズムシ、アオマツムシの大合唱も気持ちが落ち着いて好きなのですが、
これらは、もう秋もだいぶ深まってからの音ですので、その頃には、ある程度落ち着きを取り戻しています。
一方でツクツクボウシの声は、夏の後ろ姿と完全にリンクしてしまっていて、
彼らには申し訳ないのですが、鳴き声に対する個人的な印象はすごく悪いです。
今の子供は虫捕りなんてしないのでしょうか。
私は小学生時代、虫や魚を追いかけて、公園や森林、池などを駆けずり回っていました。
小学生でいる時代は、中学受験なんかに時間を費やすのはもったいないくらいに、
その時にしかできないことがたくさんあると思います。
この時期に夢中になって集めた情報や知識は、スポンジのように頭に吸い込まれ、そして恒久的に刻み付けられますから。
黄金時代の貴重な時間は、やらされるしょうもない勉強などではなくて、自分の好きなことに費やすべきです。
好きなことといっても、テレビゲームとかでは何の糧にもならないと思いますが……。