楽しみにしていた三井物産 (8031)の決算発表がありました。
事前報道通りに通期業績予想を上方修正しましたが、その幅は報道の27%を上回る36%の上振れです。
しかし、配当は据え置き……。
代わりにというべきか、自社株買いを行うようです。
「中長期の投資家に利する還元政策にしたかった」とのコメントですが、
私にはまるで反対のように思えてうなずけません。
自社株買いでまず恩恵を受けるのは、直後に株価が上がることで売却益を得る短期筋でしょう。
長期的には、株数が減ることによって1株あたり利益が増えますが、
それだけでは長期株主に何の恩恵もありません。
増えた1株あたり利益に応じた増配をして、初めて長期株主に対する還元です。
今回の上方修正で、1株あたり利益は122.73円から167.36円まで改善しました。
配当は、前期から今期が64円→50円だったので、最低でも55円くらいはと期待していたのに……。
いたく幻滅しました。
本決算時に土壇場で増配というのも、期待するだけ野暮ですか。
昨日で下げ止まったかに見えた全国保証 (7164)も、案の定きれいに落下トレンド継続で手が血だらけです。
まあこちらは覚悟していた範囲内なんですが、
三井物産の期待裏切り、そして指数に大きく劣後するポートフォリオの下げ具合とあいまって、
かなり気分の悪い一日となりました。
明日はニプロ (8086)。
こちらも今期はひどい減配を喰らい、
お気に入り銘柄とするには抵抗のある低利回りになってしまっています。
減配の原因が円高であると明言していた以上、現状に至っては増配は必須だと思っています。