三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

評価値ディストピアにどっぷりの見る将


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昨日、朝日杯準々決勝の藤井聡太二冠対豊島竜王戦をネット観戦しました。

 

終盤戦、藤井二冠が70-30くらいのリードを奪ったので、ついに豊島竜王に一矢かと思いきや……。

藤井二冠が相手玉の上から角を打って王手したところ、いきなり評価値が30-70くらいに逆転し、

解説の高見七段も「明らかな失着ではないか」という論調!

 

またしても終盤での大逆転負けかと落胆した次の瞬間、

藤井二冠は何くわぬ顔で反対側の歩をつき、見事な挟撃体制にもち込んで勝ち切ってしまいました。

 

今回は早指しだったのでAIの計算が間に合わず、計算序盤では読み切れなかったのでしょうか。

しかし、高見七段のひと目でも悪手に見えたくらいなのですから、

藤井二冠の読み筋のレベルを物語っているような気がします。

 

この対局から1日経ちましたが、ほぼ対豊島竜王戦初勝利という話題のみで、

上記の評価値の揺れは話題に上がっていないようです。

何故でしょう?

 

評価値に振り回されるのは如何にも馬鹿っぽくて、

まさに「評価値ディストピア」という形容が耳に痛いところですが、

棋力初級の見る将にとっては致し方ございません……。