三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

私が早期隠居したい理由(その1)


スポンサードリンク

私が、早期に仕事を辞めて晴耕雨読の生活を送りたいと望む理由は、

私にとって「働くこと」は、生活するための「手段」でしかないからです。

 

それにも関わらず、現在の職場は結構特殊で、「労働基準法って何ですか?」という世界。

残業代などビタ一文つかなくても、月に100時間もの時間外労働するのが標準です。

こんな時代にそれがまかり通ってしまうのは、当人達が望んでそういう労働環境に我が身を投じていて、

しかも(基本的には)そういう種類の人たちのみで構成されている世界からです。

 

そんな世界に生き、「仕事」にのめり込んで人生の大半を捧げている人達からは、

「真夜中に仕事のアイデアが浮かんで飛び起きた」

「深夜に徹夜で仕事をしていて、予想外の良い結果が出て踊り上がったが、周りに喜びを分かち合う人が一人もいなかった」

といったあるあるエピソードを耳にタコができるほど聞かされます。

 

「そのプロジェクトに命をかけられるか?」

(私にとっては)歯が浮くようなそんな言葉が臆面もなく飛び出す職場ですが、

20年ほど前の私は、この世界に対してここまでの狂乱ぶりを想定してはいなかったですし、

また、自分もある程度はその乱痴気騒ぎに乗っていけるものと思っていたような気がします。

 

ところが……。

月日が経つと人生観や価値観は大きく変わり得ます。

あれだけ熱狂的なライオンズファンだった自分が、プロ野球に全く興味を無くすなんて想像だにできませんでした。

同様に、仕事に対しても、魅力や意義を全く感じなくなってしまったのです。

 

職種によっては、身を投じた当初の興味や熱意が冷めてしまっても、

惰性で問題無くこなしていけるものもあるのだろうと想像します。

しかし、私の仕事はそうではありません。

何しろ、熱狂する魑魅魍魎たちが、業績を巡って食うか食われるかの競争を繰り広げている世界。

冷めた目をしている人間が、ずっと居座れる道理は無いのです。

 

という訳で、私が早期隠居したい理由の一つは、仕事そのものが苦痛で仕方ないからです。