三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

春の選抜甲子園考


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プロ野球のファンからは卒業した私ですが、高校野球はまだ興味を持ってみています。

昔は地方の県立高校を応援していましたが、

今は特定の高校を応援するという訳ではなく、セミプロの強豪校同士が共喰いする様を楽しんだり、

親近感の湧く草野球みたいなレベルのプレーに頬を緩めたりといった感じです。

 

毎日新聞朝日新聞というライバル同士が主催する春と夏の甲子園大会ですが、

どうみても、興業的には後者が圧倒しています。

高校最後の大会であり、一度でも負けたら終わりという方式もわかりやすいので、

その盛り上がりは春と比べるまでもありません。

 

春の選抜も、何かと工夫をして盛り上げようとしていますが、

残念ながらその効果はイマイチではないでしょうか。

 

いつからか二十一世紀枠などという制度ができたことで、

実力的に劣る可能性の高い高校が甲子園の舞台で試合をするようになりました。

対戦相手次第では、テレビ中継の実況アナウンサーと解説者が気まずくなってしまうような

試合展開に陥ることもしばしばです。

 

私は、この二十一世紀枠とは真逆の方針で選抜大会を運営した方が、

夏との住み分けがはっきりしてアピールできるのではないかと思います。

つまり、完全な実力主義を目指すのです。

例えば、大阪や兵庫、神奈川や埼玉などは一般的に県大会のレベルが高く、

敗れはしたものの、もし出場できれば甲子園で結果を残せる高校がたくさんあると思います。

このような、都道府県の間での実力差を出場校数に反映させるのです。

 

まず現行通りに都道府県大会を行って、各1位から4位を決めます。

次に、各都道府県からその4校ずつが参加して地区大会を行います。

地区大会のトーナメントは4つのブロックに分けた上、同じ県の高校は各ブロックに1校ずつとし、

ベスト4までは同県同士の対戦がないようにします。

この地区大会の結果を受けて、各地区からは以下のいずれかのパターンで代表校を決めます。

 

1. 優勝校1校のみ

2. 優勝校と準優勝校の2校

3. ベスト4の4校

4. ベスト8の8校

 

地域性や、敗れた相手とその試合内容などといった要素で比較したりはせず、

機械的に1, 2, 4, 8校というどれかのパターンで選びます。

各地区について、どのパターンを当てはめるかについては、

前年度の選抜大会における地区代表の成績に基づいて明確な基準を設け、毎年変更していきます。

北海道、東北、関東、東京、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の10地区に対し、

例えば8校x2地区、4校x2地区、2校x2地区、1校x4地区で合計32校です。

 

このように実力主義の大会は、高校野球の精神に合わないという批判はもちろんあるでしょうが、

野球留学にしろ、室内練習場といった豪華設備にしろ、

半分プロみたいな条件の高校が跳梁跋扈している現状であれば、

このような興業スタイルも一考の価値はあるのではと個人的に考えています。