見事に高橋佑二郎四段を破りました。
西山女流三冠は、確か年齢制限を待たずに奨励会を退会してしまったと記憶しているのですが、
その際は、もう棋士への挑戦は諦めてしまったのかと思いました。
しかし、今回編入試験の権利を掴み取り、初戦に勝利。
史上初となる女性棋士誕生への期待が高まります。
最近の藤井聡太七冠の対局中継は、相手をほんのりと応援気味なので、
100%肩入れ応援して観戦できるのは久しぶり。
試験が進むにつれて、精神的に正念場を迎えることになると思いますが、
負けずに扉をこじ開けてほしいです。
更に、次の日曜は、西山女流三冠が藤井七冠に挑むNHK杯が放送されます。
何が起こるかわからない早指しですし、これも楽しみです。
藤井七冠が1期だけで駆け抜けた奨励会三段リーグの最終局で両者が当たっているのは有名な話。
勝った藤井”三段”が、史上最年少棋士となりました(13勝5敗)。
西山”三段”のこの期は10勝8敗で、
その後、6勝12敗、9勝9敗、7勝11敗、11勝7敗、5勝13敗、
7勝11敗(伊藤匠”三段”に勝利)、14勝4敗(次点獲得)、7勝11敗、9勝9敗で退会となりました。
返す返すも、次点をとった14勝4敗の期で決められなかったのが不運でした。
14勝で駄目というのは、かなり珍しいケースです。
実力的に完全に棋士と同等なのは衆目の一致するところなので、
あとは勝負運と精神力次第でしょうか。
因みに、現在の奨励会三段リーグには、里見・西山に続いて3人目となる女性三段が在籍していますが、
先の9月7日に終わった今期成績が8勝10敗で、年齢が25歳となっているので、
惜しくもこれで退会となってしまったかもしれません。