タイトル初挑戦ですが、非常に面白い番勝負を期待できそうです。
その人となりのせいか、佐々木八段に関しては、
強い棋士に典型的な「落ち着きがあって深謀遠慮の雰囲気」というイメージが(個人的に)薄かったので、
失礼ながら、”A級”や”タイトル”との聞き合わせには、多少違和感がありました。
ところが、ここ数年でそんな文句を言わせない結果を出し、
藤井聡太竜王と好勝負を繰り広げることを期待させてくれる存在になっています。
同じく秋に行われる王座戦の挑戦者は、永瀬九段に決まっています。
昨年失冠した王座戦以来となる対藤井タイトル戦ですが、
1年が経って、藤井王座と、それを追う2番手グループとの差が少し縮まってきた印象がありますので、
こちらも昨年以上の激戦になるでしょう。
叡王を獲得した伊藤匠七段ですが、上記の竜王戦と王座戦については、挑戦争いに絡めませんでした。
叡王を獲得してから、少し勢いが翳っているように見えてしまいますが、
これも、2番手グループの士気が盛んな証拠と言えるかもしれません。