三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

果たして、どれだけの人が動くか


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来年から始まる新NISA。

当初は、これをきっかけに新規で投資を始める人はほとんどいないと思っていましたが、

ネット上では意外と話題になっているように見え、動き始める人は意外といるかもしれません。

現在のインフレ状況も後押しになるでしょうか。

 

新NISAに関しては、万人が選ぶべき「最善手」がシンプルかつ明確に示されており、

個々人の状況に合わせて調整すべきパラメータは多くありません。

以前あった「老後2,000万円」で騒いだくらいの金融知識レベルの人でも、正着を指すのは難しくないでしょう。

 

新NISAの制度内容はあまりにも投資家(国民)に有利なので、

その分を穴埋めする”反動”が必ずある筈です。

今回の優遇を受け取っておかないと、今後来る”反動”のみを喰らうことに。

 

“反動”は、もちろん増税

通常の証券口座で出た利益に対する税率は、30%どころか40%になる可能性もありそうな気がします。

 

また、新NISAの制度内容からは「各自の年金に充ててくれ」というメッセージがにじみ出ています。

「一億総活躍」とかいう音頭に乗って、死ぬまで嬉々として働き続けたいという人は別ですが、

将来的に悠々自適の老後を望んでいる場合は、自力で備えるしかありません。

 

年金が将来どうなるかという議論はナンセンスで、

「自分が将来どれだけ年金を受け取れるのかを、現時点では見積もることができない」という状況が全てです。

年金定期便は送られてきますが、その数字は年々蓄積していくものではなく、

将来的に減り得る(いや、必ず減る)のですから何の役にも立ちません。

年金制度は”破綻”はしないでしょうから、ゼロではなく、いくばくかはもらえるのは間違いないにしても、

金額を予め推定できない以上、それを組み込んで将来設計をするのは愚です。

 

どうせなら、今回をきっかけに年金制度を全て廃止して、

そこに上納する筈だった分を各自で新NISAに投じてくれ、とすべきだったのでは?

このままだと、新NISAと泥舟年金の両方に資金を投じないといけないので、国民は大変です。