昨日、キヤノン (7751)が第3四半期決算を発表しました。
通期予想について、売上と営業利益は微増、純利益はやや減で修正を行っています。
純利益の減少については、「有価証券評価損や為替差損等を反映」したとのこと。
また、決算発表に伴う会見で、会長兼社長が「メインの工場を日本に持って帰る」と述べたそうです。
これは大賛成で、特に隣の大国に対する地政学的リスクは看過できません。
現時点でそこへ輸出して稼いでいる利益は一発で霧散する覚悟をしておくべきですし、
ましてや、生産ラインをそこに置いておくなんてのは絶対に危険です。
それなりの費用を甘受してでも、今のうちに処置をしておいてもらいたいものです。
一方、現在の円安については「基本的に円安で失うものはない。歓迎している」とのコメントなので、
これは頼もしい限りです。
それならば、純利益を下方修正した理由の「為替差損」というのは何なのか?という疑問はありますが。
日銀総裁が交代するまでは円安が続きそうなので、あと半年は下がり続けるのでしょうか。
そうなると200円も見えてくるのかも。