今日は王位戦第4局が行われています。
AbemaTVの中継を見ていますが、新しく「ベスト率」なるものを発表することにしたとか。
単位が%だったので、ソフトの示す最善手との一致率を計算するような感じでした。
序盤、中盤、終盤に分けて集計するとのことでしたが、序盤に関してはほとんど意味がない気がします。
また、計算方法についても、最善手との単なる一致率ではなくて、
指し手と最善手の解離幅を積算(あるいは指し手あたりの平均値)した方が良いのではないでしょうか。
最善手と1%しか違わない次善手を指した場合と、
形勢がひっくり返るくらいの「悪手」を指した場合で「ベスト率」への寄与度が同じというのは如何なものかと。
形勢のパーセント表示については、気になる点がもう一つ。
現状では、次の指手で「最善手」を指した場合の(仮の)形勢が表示されていますので、
着手直後に、指した側へ形勢が振れることはありません。
最善手を指せば数字は変わりませんが、それ以外だと下がってしまいます。
これだと、「ソフトの示す最善手を指せるかどうか? 指せなければ減点」という引き算ゲームの印象が強くなるので、
形勢のパーセント表示を1手前にずらして、着手後に上昇もするようにすべきだと思います。
この点は、観る将における「評価値ディストピア」に小さからぬ影響を及ぼしているのではないでしょうか。