私は車に乗らないので、あくまで報道等からの印象ではありますが、
ドライブレコーダーがかなり普及しているようです。
このドライブレコーダー、本質的には公道に設置した防犯カメラとほぼ同一の存在ではないでしょうか。
防犯カメラに関しては、「プライバシーが……」という趣旨で設置に反対する意見が散見される印象があります。
私個人的には、「公道に出てきている以上、プライバシーもへったくれもない」と思っていますので、
持ち物検査をされるならいざ知らず、一挙手一投足を記録されたとしても何も感じません。
ただ、「撮影されていること自体が何だか気持ち悪い」という感情もわからなくはないので、
犯罪抑止や犯人同定といったメリットよりも、その曖昧な嫌悪感を優先するというのであれば、
賢しいか愚かしいかはさておき、それも主張の一つだとは認めましょう。
私が怪訝に感じるのは、ドライブレコーダーの普及に対して、
防犯カメラに対するような「プライバシーの侵害だ」という批判が聞こえてこない気がする点です。
両者の間に、どんな違いがあるというのでしょうか。
防犯カメラを嫌悪しておきながら、
「流行り」のドライブレコーダーには疑問を持たずに嬉々として飛びつく姿勢は、
私には全く理解できかねます。