先日、新聞販売店のチラシが目に止まったのですが、
「新聞を読む子供は、読まない子供より成績が良い傾向がある」と強調してありました。
厳しい経営状況の元、「新聞を読ませれば成績が良くなる」と親に訴えかける作戦のようです。
しかしこれは、原因と結果を取り違えて(正しくは故意にすり替えて)います。
「高級車に乗っている人は高収入」だからといって、
高収入になることを期待して高級車を買う人がいるでしょうか。
「高級車に乗ること」は「高収入であること」の結果であって、原因ではありません。
同様に、「新聞を読む」ことは「成績が良い」ことの結果であり、原因ではないので、
子供に新聞を読ませることで成績が上がる道理はありません。
そもそも、成績が悪い子供に新聞を読ませようとしたって、うまくはいかないでしょう。
原因と結果を取り違えた(故意にすり替えた)広告を打っている新聞販売店。
もっと適切に知恵を絞らなくては生き残れないでしょうが、
そもそも、「紙媒体の新聞」については、どうあがいても駄目だと思います。
皮肉なことに、「モノ」としての新聞紙は貴重なので、活躍する場面が多々あるのですが……。