5月29日、30日の名人戦第5局の大盤解説会に参加してきました。
結果は羽生竜王の敗戦。
確か前局では、夕食休憩後に一手も指さずに羽生竜王が投了していた気がしますが、
今回も、夕食休憩後に佐藤天彦名人がすぐに指し、羽生竜王も間をおかずに応じたのですが、
その応手がなんと、「この順に進むと即詰みなのですぐに終局します」と解説されていたものだったため、
大盤解説会場はてんやわんやになってしまいました。
夕食休憩にかけて「次の一手」が出題されていたからです。
抽選を大慌てで執り行い、その直後に羽生竜王が投了。
19時前の早い終局でした。
タイトル戦の大盤解説参加は今回が3回目で、いずれも羽生竜王の対局なのですが、これで3連敗となってしまいました。
羽生竜王の勝率7割から考えると、とんだ疫病神といったところでしょうか。
ただ、これまでの2回の敗戦は、対戦相手が森内名人(当時)と木村一基八段(当時)で共にひいきの棋士だったので、
羽生竜王が敗れたといっても、そこまでの落胆はなかったのですが、
今回は、大変恐縮ですが佐藤天彦名人には個人的な思い入れが無いため、終局後の徒労感がひとしおでした。
早い終局で、かつ帰路が短いからまだ良かったものの、これが深夜で遠路だったらと思うとぞっとします。
とにもかくにも、王手をかけられた状況で後手番の第6局を迎えるという正念場になってしまいました。