昨日の朝日杯で、藤井聡太五段が全棋士参加棋戦での初優勝を果たし、六段に昇段しました。
注目だった羽生竜王との準決勝、そして決勝では広瀬八段という二人のA級棋士に勝っての優勝でしたが、
さすがにその確率は低いと思っていましたので、びっくりしました。
ファンの想像を上回るペースで強くなっているようです。
羽生竜王との準決勝は、どちらに勝ってほしいのか、自分でもはっきりとはわからない状態で、
ただ結果をわくわくして見守っている状況でした。
将棋界にとっては大切なスポンサーなのではありますが、
賞金750万円の大勝負を戦う棋士の昼食がコンビニ弁当というのが、なんとも言えない雰囲気です……。
朝日杯は公開対局なのですが、対局時間がそれほど長くないとは言え、
現場で観戦して楽しむのはなかなかハードルが高いと思います。
何せ、目の前で大一番の対局をしていますから、咳払いや身じろぎもはばかられそうですし、
そもそも解説が無いと、どちらがリードしているのかすらわかりません……。
さて藤井新六段。
先日はC級1組への昇級を決めて五段になりましたが、このC級1組での戦いは更に厳しいものになりそうです。
ここを再び1期抜けするのは、相当難しいのではないでしょうか。
今期は、千田六段の昇級が決まっていますが、
残りは1枠で、棋王挑戦中の永瀬七段か佐々木勇気六段のどちらかになりそうな展開。
ということは、二人のうちのどちらかは上がれませんし、
他にも近藤誠也五段、阿部健治郎七段、金井六段、青嶋五段と、タイトルへの距離も近そうな若手が目白押しのC級1組。
来期はものすごい戦国時代になりそうです。