三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

解説者・高見泰地五段


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AbemaTVによく登場していますが、高見泰地五段の解説はとても面白いです。

ぱっと見でおとなしい感じかと思っていた印象とは全然違い、

サービス精神が旺盛で、長時間の解説でも視聴者を飽きさせない巧みなトーク術を備えています。

将棋の棋力が第一優先の棋士とは言え、ファン商売としての要素も小さくはありませんから、

解説等で人気を掴むのも非常に大切だと思います。

 

数多居る棋士の中で、解説者として一番好きなのは豊川孝弘七段です。

当初は「ダジャレでどうやって笑えるんだ?」と思っていましたが、豊川七段の解説では、何故か抱腹絶倒してしまいます。

タイプに似合わず、将棋界では異色とも言える下ネタを時折盛り込んでくるのも絶妙です。

リアクションを取る相方の聞き手も重要だと思いますが、やはり藤田綾女流二段が一番でしょうか。

藤田女流は、聞き手としての力量は棋界一だと思います。

豊川七段だけでなく、若手ベテランを問わず、様々な解説者の良さを引き出す「聞き手力」は流石の一言です。

 

解説と聞き手のコンビとしては、塚田父娘が微笑ましくて癒されます。

対局カードに関わらず、塚田父娘コンビの解説であれば、必ず見ようという気に。

 

同い年ということもあって、勝手に親近感を持っているのですが、

砂糖深夜、いや佐藤紳哉七段のパフォーマンスも楽しみにしています。

入れるものならSSFに入りたいくらい。

先日のNHK杯の解説で、視聴者を散々じらした挙句、

結局放送終了までカツラを外さなかった衝撃の「新手」にはしてやられました。

佐藤七段は、残念ながら棋戦では実力を反映した結果を残せているとは言えない気がしますが、

解説の時の読みは非常に鋭く、その形勢判断はかなり信頼できます。

 

いくら解説が面白くても、形勢判断や次の一手の予想、指し手の解説がわかりやすく的確でなかったとしたら、

特に私のような初級の視聴者にとっては、致命的な瑕疵になり兼ねません。

高見泰地五段はその点においても、木村一基九段レベルも狙える将来有望な解説者エース候補なのではないかと思っています。