「共謀罪法案」。
リスクのみを(過剰に?)あげつらって反対するのは如何なものかという印象を持っていますが、
その内容をしっかり理解している訳ではないので、先日の日経プラス10の特集を観ました。
日弁連としては反対の意思を示しているのにも関わらず、賛成の立場という弁護士の方がゲストでした。
当初から「賛成」の立場であると明言していたので、
その分を考慮した上で、なるべく客観的に理解しようと思って観たのですが……。
生放送で緊張していたのかもしれませんが、この弁護士の方の説明はあまりにも拙すぎました。
おおげさな身振りと共に、「簡単に言うと」「一言で言うと」といった言葉を頻繁に挟みますが、
その後に続く冗長な説明は全く要領を得ていません。
弁護士というと、明快にわかり易くプレゼンしたり、
理路整然と人を説得したりする能力が不可欠というイメージですが、
おせっかいながら、ちゃんと職務をこなせているのか心配になります。
長々と要領を得ないことを話していますので、時々山川さんが遮ってまとめていましたが、
最後には当然時間も押してしまい、画面外のスタッフの焦りが伝わってくるようでした。
視聴するのが苦痛になる程のレベルでしたので、
この法律の内容をしっかり理解するという、視聴に当たっての目的を達することは出来ずじまい。
番組の制作側には、責任を持って出演者のセレクション(か教育)をして欲しいです。
「共謀罪法案」ですが、現時点では、
街頭の監視カメラについて「プライバシーが云々」と不平を言うのと同じようなことではないかと思っています。
議論の重心が、あまりにリスク側に偏重している気がします。
リスクはあるとしても、それを上回る期待値のメリットがあればいいのではないでしょうか。
考え方は投資と同じですかね。
反対している人はタンス預金信者なのかどうか、調べてみたい気がします。
また、国家による濫用につながるのではないかと言って反対している人については、
そもそも選挙権を放棄していないかどうかを訊いてみたいところです。
選挙で投票に行っていないのでは、国家権力の暴走を憂う権利はありませんので。