千葉県での事件で、逮捕された容疑者が保護者会長だったことを受けて、
被害児の通っていた小学校校長の「子供たちはいったい誰を信じればいいのか」
というコメントが報じられていました。
ショックを受けているのは十分理解できますし、そのせいで思わず口走ってしまったのかもしれませんが、
このコメントは、全く無意味だと思います。
親に虐待されるというニュースは数え切れませんし、
教師がいじめに加担しているというケースもあるようです。
これらも全部一般化して言及してしまえば、
子供は、親も教師も保護者会長も信用できないという極端な結論になります。
警察官が犯罪を犯すことも珍しくありませんし、
「こういう肩書きの人なら100%信じても大丈夫」なんてあり得ません。
どんな肩書きの世界にでも、ごく僅かではあるでしょうが、狂気を秘めた人間は存在し得ますし、
だからといって、全ての人間を信用するなという訳にはいきません。
万一狂った人間が凶行に及ぶとすれば、防ぐ手立ては無いというのが現実でしょうから、
誰を信じろ、誰を信じるなという話ではなく、
ただ当事者にならないように祈るしかないのではないでしょうか。
もちろん、祈るだけでなく、子供自身が最低限の自衛手段を理解しておくのは必要条件です。
少し前に、深夜に徘徊していた小学生が犠牲になる事件がありましたが、
毒牙にかかるべくしてかかっている、こういう場合は論外だと思います。