今日は複数の決算発表がありました。
12:00にカワタ (6292)。
かなりきつい減収減益ですが、通期予想の変更はなし。
中国や東南アジア向けの出荷減少が響いたとのことなので、
対ドルでの円安は業績にほとんど関係なかったかもしれません。
15:00にキヤノン (7751)とルネサスイーストン (9995)。
キヤノンは、数日前に「業績は回復基調」という観測記事が出た上で、今日の本決算発表を迎えました。
ここまで、怒涛の3四半期連続の下方修正という大荒れの期となりましたが、
3回目の下方修正だった前回の第3四半期で発表した通期予想の数字と今回の数字を比較してみますと、
売上高:3,360,000 -> 3,401,487
営業利益:235,000 -> 228,866
税引前純利益:262,000 -> 244,651
純利益:165,000 ->150,650
見事に、微差の売上高を除いて4度目の「下方修正」で着地となりました(泣)。
厳しめに通期予想を見積もる方針の方が、株主受けはいいと思います。
「厳しめの通期予想1回」の方が、「甘めの通期予想+下方修正x3回」よりもずっと株価にも良い筈。
さて、既に株価に反映されている(と思いたい)今期の決算内容はさておき、
来期の見通しが気になるところでしたが、
売上高、プラス17.6%(今期はマイナス10.5%)
営業利益、プラス11.4%(同マイナス35.6%)
税引前純利益、プラス6.3%(同マイナス29.6%)
純利益、プラス12.8%(同マイナス31.6%)
ということです。
なかなか良さそうな数字、と言いたいところですが……。
今期の流れを見せられた後なので、さすがに丸々信じている株主はほとんどいないのではないでしょうか。
すぐにV字回復してくれなどという無責任な要求はしませんので、
正確な(あるいはちょっと厳しめな)業績予想をお願いします。
配当予想は例によってありませんので、今後の超弩級のどきどき材料となりそうです。
なにしろ、ポートフォリオからの配当収入のうち、キヤノンが1/4弱を占めていますので……。
最後にルネサスイーストン (9995)。
デクセリアルズ (4980)のように、株価は長い塩漬けからの回復基調にあるのですが、
デクセリアルズに続く希望ある決算にはなりませんでした。
通期予想は維持で、上方修正はなしです。