先々週に札幌、先週は蔵王にて、
スキー女子ジャンプのワールドカップ日本遠征である第7-10戦が行われました。
伊藤有希選手が地元で見事に覚醒。
第7戦でワールドカップ初優勝を札幌で飾ったのを皮切りに、4戦して優勝3回、2位が1回でした。
日本人では伊藤選手を応援していますので、嬉しい結果です。
伊藤選手、インタビュー時は落ち着いていましたが、優勝が決まった際の喜び方が初々しくて良かったです。
伊藤選手は優勝した際、海外のメディアからも英語でインタビューを受けていました。
高梨選手のインタビューも時々流れていますが、たどたどしい受け答えが微笑ましいです。
英語のレベルが自分も似たようなものなので、親近感を感じながら見ていました。
自分から話す方はまだいいですが、まずはインタビュアーの言っていることを理解しないといけないので、
そこは緊張すると思います。
一方でスロベニア勢では、シュペラ・ロゲイユ選手に少し復調を感じさせるジャンプが出てきました。
順位は14位、14位、9位、12位。
精神的なプレッシャーが原因では、というコーチの談話があったので、
きっかけをつかめば、一気に復活という可能性も充分あると思います。
カティア・ポズン選手は、残念ながら来日メンバーには入ってなさそうです。
同じスロベニアからは、どんどん若い選手も台頭してきていて、
昨年の後半から、ニカ・クリズナル選手がワールドカップに参戦してきました。
クリズナル選手は、16歳には見えない無邪気でやんちゃな感じがとてもかわいらしく、
柄にもない父性本能を刺激されてしまいます。
2回目に進めないことも時々ありますが、
日本では39位(1回目のみ)、26位、16位、20位とだんだん安定してきています。
日本遠征では、ノルウェーのマーレン・ルンビュ選手が3位、優勝、6位、3位と、伊藤選手に次ぐ活躍でした。
表彰台で伊藤選手と並んでいるのを見て、ルンビュ選手は身長がかなり高いことに初めて気がつきました。
173cmもあるみたいですが、その顔立ちから勝手に小柄なイメージをしていたので、びっくりです。
札幌と蔵王でそれぞれ3位に入った際は、どちらも伊藤選手と高梨選手がワンツーでしたので、
表彰式ではルンビュ選手がひとりだけアウェイとなっていました。
表彰台に登る時や、国歌斉唱で掲揚台の方を向く時など、
説明が行き届いていなかったようで、ルンビュ選手には気の毒でしたが、
困惑している様子がちょっと微笑ましかったです。
彼女は、今期初優勝を果たして好調を維持していますので、
ワールドカップ後半戦でも(スロベニア勢と伊藤選手の)強敵として立ちはだかりそうです。