小姑みたいでなんなんですが、
最近よく耳にする「感染防止対策」という日本語が気になっています。
「対策」の前にくる語句は、忌避すべき対象そのものであるべきなので、
「感染対策」、そうでなければ「感染防止策」が正しいのでは?
言語は時とともに意味が変遷するものなので、
例えば、「敷居が高い(=『後ろめたい理由があって』気後れする)」という表現を、
単に「気後れする」の意で使うようになっていたりするのは構わないと思うのですが、
「感染防止対策」に関しては、全く逆の意味になるので違和感があります。
「対策」が、「策」とほぼ同義で使われるようになってきていて、
「対策」という語句の中では「対」そのものの意味が消失している、という解釈はできるような気もしますが。